★メティス★ キズナストーリー、契約者まとめ15
<★5メティス 闇属性/回復型>
<躊躇するメティス>
<天眼のメティス/進化後>
<契約者:天宮知恵>
<cv.田村ゆかり>
<その他登場人物>
<キズナストーリー最初:心が見えない>
*主人公の家:台所*
ダビ :メティス~
アレクトがお菓子を焼いてきたんだって!
味見する?
メティス:気を遣わなくていいわよ。
「本当は独り占めしたい」って思ってるでしょ?
ダビ :ん?
メティス:「チャイルドなんかよりモナ姉さまにあげたい」
…
ダビ :へ?
メティス:今度は「何を言ってるの?」って思ってる。
ダビ :う、うあああん!
モナ姉さまあ!
モナ :メティス、おやめなさい~♡
サキュバスの心を読むなんて
宣戦布告のつもりなの~?
ダビ :ダビ、そんなこと考えてないもん!
メティス:嘘ね。考えてたわ。
モナ :メティス。
ダビは嘘をついていたわけじゃないわ。
本当に自分の心がわからなかったのよ。
メティス:そんなわけないじゃない。
自分の心ならわかるはずよ。
心を読めば、
中には、いい人もいると思ったのに…
命あるモノなんて、みんな同じ…
悪魔も、サキュバスも…醜くて…自分勝手…
みんな、欲張り。
モナ :そうなの~?
なら、モナの心も読んでみる?
メティス:「可哀想な子。
本当に叶えたいことも願えなかった」
本当に叶えたいこと?
…私の契約者が望んだことって、何?
モナ :あら、どうしてモナに聞くのかしら~?
自分の心なら分かるはず、でしょう?
メティス:わからない…
モナ :ふふ、やっぱりまだまだ子供ね。可愛い♡
もう少し大きくなったら、また来なさい♡
<キズナストーリー中間:あなたの心が見える>
*港:夜*
マアト :神よ…悪を裁こうというのに、
なぜコソコソとお隠れになるのですか?
フレイ :善い行いをするには、
少しぐらい悪いこともする必要があるのさ。
マアト :…わかりました。神よ、常に正しい神よ…
あとは、そのリザというサキュバスを、
さらえばいいのですね。
フレイ :さらうんじゃないってば。
迷える子羊を導いて来るんだ。
マアト :やはりフレイさまは慈悲深い…
裏切り者を優しく包む、慈愛の神よ…
*主人公の家:台所*
メティス:…
フレイ :うおっ、何だ!?
メティス:「時間を稼いで始末しよう」
って思ってるでしょ。
フレイ :えええっ!?
メティス:「作戦を修正して、今すぐ始末しよう」
って思ってる。
フレイ :うっ…
マアト :迷える子羊を…
導くのではないのですか?
メティス:「リザに余計なことを言う前に逃げよう」
「俺はリザを…」
リザ :メティス?私を呼びましたか?
誰か来たのですか?
フレイ :やめろ~!!
主人公 :な、何だこれ!!
ダビ、お前…また散らかしたな!
ダビ :違うもん!ダビじゃないもん!
ふえ~ん…
メティス:べー、だ。
<キズナストーリー最後:心を開いて>
*回想*
パパ :お前がこの子に何をしてやったというんだ…
ママ :…この子の出演料…
あなたが全部使い込んだじゃない…!
パパ :使い込むだなんて人聞きの悪い…
この家の長として当然の権利じゃないか…
ママ :あなたのお金じゃないでしょ…!?
それじゃあ…
天宮知恵:パパ、ママ…ケンカしないで…!
ケンカしちゃ、ヤダ!
*港:夜*
<ベンチに座り込んだメティスの肩が震えていた。
覆った手から、嗚咽が漏れている。
…こうして見ると、まだホントに子供なんだな>
主人公 :メティス!
あ、あのさ…
<呼びかけると、メティスはハンカチを取り出し、
涙を拭いて髪を整えた。
そして、平然とした顔で俺を見つめてくる>
メティス:…
<…まるで、何事もなかったかのように。>
*回想*
主人公 :願いを叶えてあげたのに、
あいつ、何であんなに不幸に見えるんだろう?
モナ :それは…契約者が幸せになりたいとは
願いませんでしたから♡
主人公 :え?願いが叶えば
自然と幸せになれるんじゃないの?
モナ :それは違いま~す。モナたちは願いを叶え、
契約者は魂の一部を渡す
ただ、それだけの取引ですもの♡
*港:夜*
メティス:「何て言えばいいんだろう。
こういうのは苦手なんだ」
って思ってるでしょ。
主人公 :う、うん…
メティス:「こいつ、また心を読みやがって」
って思ってる。
主人公 :…
メティス:…
主人公 :そうだな。
メティス:「もっといい方法はないかな…」
と思ってる。
主人公 :俺が黙ったままでも、
会話できそうだな。
メティス:いいの。あなたが気にすることじゃないわ。
私の契約者は、人の心を読む前も不幸だったし、
今も変わらず不幸なの、これからもきっとそう。
<俺は何も言わず、メティスに手を差し伸べた>
メティス:「お前に何を言えばいいか、わからないけど…」
主人公 :メティス、俺の心を読むな!
メティス:……
主人公 :いいか、メティス。
これまで出会った契約者たちは、
みんな、自分の心の中なんて知らないんだ。
でも、お前は違うだろ?
自分の心だって、読めるじゃないか。
メティス:私の、心…?
主人公 :今からはさ…
他の人の心を先に読むんじゃなくて、
自分の心から覗いてみたらどうだ?
メティス:自分の心なんて、知らないわけが…
……
そう…私の契約者は、
本当の願いを言わなかったのね。
本当の願いは…
ただ、パパとママが仲良くなることだったのに…
誰も、私の心を覗いてくれなかった…
だから…
<メティスはせきを切ったように、
俺の腕の中で泣き崩れた。
「なんて言えばいいんだろう。
こういうのは苦手なんだ」>
*主人公の部屋*
モナ :あら~♡
最近は調子良さそうね、メティス♡
メティス:そう見える?
モナ :いいこと、メティス。人間の心はとっても広いの。
ご主人さまとモナが1日中覗き込んでも、
把握できないぐらいにね♡
たとえ、あなたが心が読めるとしても、
その中は、全部見渡せないと思うわ。
メティス:…でも、私は…
あなたの心が一杯に満たされるのを見たわ…
モナ :あら、つまらないことを言うのね♡
モナ、照れちゃう♡
メティス:…行っちゃった。
本当、なのにな…