★デスチャ:ジュピター★ キズナストーリー、契約者まとめ34
<★5ジュピター 火属性/妨害型>
<試行するジュピター>
<制覇のジュピター/進化後>
<ギャンブラージュピター/コスチューム>
<契約者:星崎正十朗>
<cv.三宅健太>
<キズナシナリオ最初:Dangerous guy>
*街中*
ダビ:
あ~ん!離してよ!離してってば!
ジュピター:
まったく、騒がしい小娘だ。
鈴でも鳴らすみたいなそのキンキン声、
頭痛がする。
ダビ:
ダビは鈴なんかじゃないも~ん!
離してよ~っ!
ジュピター:
もし私が手を離したらどうするつもりだ?
ダビ:
ふーんだっ、教えない!
モナ姉さまに言いつけてやるなんてこと、
あんたに絶対言わないし!
ジュピター:
なるほど、それなら尚更この手は離せないな。
彼女が出て来たら…何かと面倒なことになる。
ダビ:
あっ、つい口が滑った…
モナ姉さまぁ~!モナ姉さまぁ~!
ジュピター:
また騒ぎ出したか。
仕方ない。
猿ぐつわをご希望なら期待には応えよう。
主人公:
うるさいな~
一体どうしたんだ?近所迷惑だろ?
えっ?
なんでダビ、首根っこを掴まれてるんだ?
ダビ:
えー、やだぁ!
なんでウスラトンカチが出てくるの~?
主人公:
…こんなところで何やってるの?
ジュピター:
ご覧の通り…
鳴り続ける鈴の音を止めようとしていた。
主人公:
鈴、ね…うまいこというな、あんた…
プププ…
ダビ:
ダビは鈴じゃないってば~!
<そうはいっても、
ジュピターに捕まれて持ち上げられている姿は、
紛れもなく鈴そのものだ>
主人公:
…と、詳しい事情は知らないけど、
降ろしてやってよ。
ダビのせいで近所から苦情が来ても困る。
ジュピター:
それは出来かねんな。
私の目の黒いうちは、このイタズラ娘を
野放しにしておくわけにはいかない。
主人公:
…正直に言うんだ。
ダビ、おまえなんかまたやらかしただろ?
ダビ:
うわあ、ご主人ひどーい!
いっつもダビのせいばかりにするー!
主人公:
日頃の行いを改めてから言ってよ。
ダビ:
…ダビ、何もしてないもん。
ジュピター:
確かに、彼女は嘘をついていない。
ただ、それは「まだ」という時間的な
装飾語がつくだけの脆弱なものだが。
主人公:
……
ダビ:
な、何よ~
そ、そんな目で見たって、ダビは…
こ、怖くないもん。
ジュピター:
……
ダビ:
もう…わかったわよっ!
このおじさんのバッグを、ダビが…
触ったの。でも、ほんと、ちょっとだけだよ!
主人公:
そんなことだろうと思ったよ。
なんでそんなことしたんだ?
ダビ:
だってえ、何が入ってるのか知りたいもん…
こないだもお願いしたのに、
見せてくれなかったし。
ジュピター:
そんなに見たいなら、いくらでもお見せしよう。
ただし、それは主人が私に命令すれば、な。
いくら情けない悪魔とはいえ、
今は私の主人、ということになる。
命令は断れない。
主人公:
はは、情けない、か…
いや、んなことはどうでもいいや。
そのバッグ、何かヤバいものが
入ってるのか?
ジュピター:
使い方によっては。
あなたのような情けない悪魔には、
使いこなせないと思うが。
このサキュバスもしかり、
しつけられないような半人前には、な。
まあ、愚鈍な主に使えてしまった
このサキュバスにも同情の余地はあるが。
主人公:
デカい面するチャイルドよりは
マシだと思うけどね。
<キズナシナリオ中間:老人の願い>
*公園*
主人公:
ジュピターみたいなヤツは1人で十分だ。
いや、1人でも多いくらいだ。
リザ:
1人では足りません。
いなくなってはもっと困ります。
主人公:
言うだけだから簡単だよな…管理するのは、
結局俺なんだぞ!
リザ:
そうはいっても、悪魔ですら気迫負け
するほどのカリスマを持つチャイルドが
必要です。
ジュピターはその類のチャイルド。
そういうチャイルドは多い方が
望ましいです。
主人公:
敵を怯ませる前に、俺の息が詰まりそうだよ…
リザ:
あ、あそこに、ご老体が集まっています。
契約できるような方もいるのでは
ないでしょうか?
主人公:
ご老体!?
せめて、爺さんとかお年寄りって呼ぼうよ!
<リザが指差した先には
お年寄りのために無料で炊き出しをする
ボランティアがいた>
主人公:
えーと、計画はつまりこうだよな。
爺さんと契約してジュピターが現れたんだから
他の年寄りからも同じような理屈で…えっと…
リザ:
<原石の発掘>?
主人公:
そう、それ。<原石の発掘計画>
リザ:
はあ…こんな簡単な作戦名も忘れるようでは…
本当にジュピターのようなカリスマ性のある
チャイルドを探し当てることが
できるんでしょうか?
主人公:
…俺としては、
探し当てなくてもいいんだけどな。
リザ:
まだそんなことを…あら?
そんな話はさておき。
あちらをご覧ください。
主人公:
どうした?…あれ?
あそこにいるの、
ジュピターの契約者じゃないか?
???:
こんにちはー。
少し召し上がってくださいなー。
正十朗:
ふん、そんな安っぽい飯なんぞ食えるか。
???:
こう見えても結構おいしいんですよー。
他のお年寄りにも好評なんです。
正十朗:
ワシをそんな奴らと一緒に
しないでくれないかね?
主人公:
…相変わらず、しゃんとしてる爺さんだなあ。
リザ:
ここで会ったのも何かの縁です。
再契約をしに行きましょう。
主人公:
また怒られるんじゃないか?
たいたい、しゃんとしすぎなんだよ、
あの爺さん。
リザ:
よろしいことではないですか。
そのほうが現実に多くの不満を抱きますから。
正十朗:
…お?お前、この間の坊主じゃないか!
主人公:
どうも。
…見た感じ、この間とお変わりなく。
正十朗:
小生意気な坊主だ。
年寄りに減らず口を叩くとは。
だが、間違っちゃいない。
目に見えるものが変わったわけじゃ
ないからな。
おまえと契約ってやつを結んでからは
なんというか…気力が湧いてきたんだ。
頭も若い頃みたいに、やたら冴えてるしな。
リザ:
それで満足されてるのですか?
正十朗:
はっ、まさか!
ワシの願いはまだ叶っていないぞ。
ワシをこの境遇に追いやったやつらは、
今も高層ビルで、ふかふかの椅子に座って
ふんぞり返っておるわい。
<この爺さん、
かつて大きな会社の会長だったらしいけど、
落ちぶれた今もその気力は
すさまじいものがある>
正十朗:
ワシはもっと力が欲しい!
契約すればもっと力が湧く気がする。
坊主。あの契約ってやつを、
もう一度結べないか?
主人公:
うーん、でもなあ…
リザ:
何を迷っているのですか?
契約者から積極的に契約を要求されるのは、
非常に稀なことなのですよ?
主人公:
はいはい、わかったよ。その前に爺さん。
はっきり言っておくけど、契約したからって…
正十朗:
<願いが必ず叶うわけじゃない>だろ?
前も聞いたさ。わかっておる。
主人公:
オッケー。それじゃ聞くよ。
爺さんの願いは?
正十朗:
ワシの願いは…
<キズナシナリオ最後:貴方と私>
*異空間*
ジュピター:
呆れたヤツだ。
勝算が見えない状況だというのに、
いつまで無駄な足掻きをするつもりだ?
主人公:
めっちゃ手強い奴なんだってば!
…でも、あとちょっとで倒せるんだ!
ジュピター:
…なるほど、戦況を顧みることも出来ず、
退くつもりもない、と。
仕方ない、この戦いに勝つためだ。
私の真の力、見せてやろう。
主人公:
おい、戦闘中に何を…って、そのバッグは…
<ジュピターは自分のバッグを開いた。
ついにバッグの中身が明らかに…>
ジュピター:
……
主人公:
…あれっ?
敵がいない…えっと…
もしかして戦闘終わった?
ジュピター:
気を失うとは…
覚悟はしていたが、ここまで情けないとは…
主人公:
気を失った?俺が?
ちょっと待て、一体何が起きたんだ?
お前がバッグを開けて…それで…?
ジュピター:
戦いには勝利したのだから、
ここに長居する理由はない。
主人公:
そのバッグ、
やっぱヤバいもんが入ってるんだろ?
ジュピター:
…バッグの中身は重要ではない。
どう使い、勝つか。それが重要なのだ。
主人公:
それ前も聞いたし。
はあ、とにかくなんか危ない武器を使うなら
前もって言ってくれよな。
他のチャイルドをケガさせちゃ
いけないだろ?
ダビのやつ、隙あらばジュピターの
バッグの中身を見ようとしてたけど…
絶対触らせないようにしなきゃ。
ジュピター:
…お前は、本当に
魔王になるつもりがあるのか?
主人公:
えっ、いきなり何?
ジュピター:
本当にそのつもりなら、ひとつ忠告しよう。
今後は勝利に貪欲になるべきだ。
主人公:
正直魔王にはなりたくないけど…
言われるまでもなく、
戦闘ではベストを尽くしている
つもりなんだけどな。
ジュピター:
そうは見えぬから、言っているんだ。
ならば、この戦闘でも苦戦したのは、
なぜだか理解しているのか?
チャイルドたちを心配して、迷っている間に
戦況が変化し続けていた。それに気づかず
引き際も見落とした。
主人公:
それで事前に予告もなく
そんな危ないモノを使ったってことか?
勝つために?
だったら、あー、もういいや。
やーめた、魔王やーめた。
だから、おまえも二度とそいつを使うなよ?
戦闘で負けたからって
この世が終わるわけでも無いし…
ジュピター:
勝つつもりはない、と?
主人公:
違うよ。
危ないモノを使ってまで勝つ必要ないってこと。
戦いに勝っても
誰かが倒れてたら意味ないだろ。
ジュピター:
勝つつもりもないのに、ベストを尽くしている、
なんて言葉を口にしたのか?
主人公:
勝つっていうか…一生懸命戦わないと…
チャイルドたちが危ないだろ?
主人になった以上、
あいつらは守ってやらないと。
ジュピター:
チャイルドを守る…
それが、あなたが言うベストを尽くす戦い方、
ということか…ふむ、なるほど。
よくわかった。
主人公:
え?今の話で何がわかったの?
ジュピター:
あなたの、チャイルドたちへの気持ち、
とでも言うべきか。
…とにかう、あなたが必要とするまでは
このバッグは決して使わない。
主人公:
…マジで?
ジュピター:
あなたと私の目的や、やり方は少し
違う気がするが…
あなたのやり方に興味が湧いた。
それに、その情けない方法で魔王になれるなら
私にとっては後世までネタにできるような話に
なるだろうから。せいぜい頑張ってくれ。
主人公:
その嫌味な言い方どうにかならない?