★デスチャ:セイレーン★ キズナストーリー、契約者まとめ23
<★5セイレーン 木属性/攻撃型>
<無名のセイレーン>
<深夜のセイレーン/進化後>
<契約者:藤原詩音>
<cv.洲崎綾>
<その他登場人物>
<キズナストーリー最初:クロスロードの悪魔>
*主人公の家:キッチン*
セイレーン:
こんばんは、私の悪魔様!
まるでこの世の終わりのような
浮かない顔だけど、何かあった?
主人公:
くっ…もともとこういう顔なんだよ!
放っておいてくれ。
セイレーン:
「もともと」とか言って誤魔化してもダーメ!
せめて、眉間のシワを治そうー?
怒ってるように見えるし、戻らなくなっちゃうよー?
主人公:
いいな、それ!
<男の渋さはシワで決まる>…みたいな?
セイレーン:
また~!すぐ、そうやって誤魔化そうとする!
私の悪魔様は、自分が思ってる以上に、
考えてることが顔に出やすいんだよ~。
何かあったんでしょー?
<色々ありすぎる人生…じゃなくて悪魔生?
なのでどれが俺を憂鬱にさせているのかは、
心当たりがありすぎて、はっきりとは言えない…
セイレーン:
「心当たりがありすぎて、はっきりとは言えない」
っていう顔してるね~
話したくないなら仕方ないか~
無理しなくていいよー。その代わり~
…応援の気持ちを込めて歌を捧げちゃうー!
タイトルは「夜中、迷える少女は悲しみの果てに
分かれ道の左で悪魔様に出会った」!
主人公:
タイトル長っ!
っていうか、また変な歌を…
セイレーン:
分かれ道の左で出会った私の悪魔様♪
使徒は言われるままに付き添い従った♪
この忠誠心♪笑いたいなら笑えばいいさ♪
わかる人だけわかればいい♪
負け犬に優しい弱虫デビル♪
イエイッ!
主人公:
ちょ、今何時だと思ってるんだ!
大声で歌うな!あと、恥ずかしいから
やめてくれ!
セイレーン:
あらあら~?
逃げるのはまだ早いよ!4番まであるんだから!
走れない分かれ道の悪魔♪信号は青にならない♪
主人公:
まいったな、こりゃ…
歌い終わるまで止まらないってか…
てゆーか、この伴奏、何?
ギターなんか持ってないし、スピーカーも
アンプもウーハーもないのに、
どっから音出してるんだよ!
セイレーン:
悪魔様ったら、つまらないことを聞くんだね~
当然、私の魔力で音を出しているんだよー!
これも悪魔様が
私を強いチャイルドにしてくれたおかげ。
主人公:
無駄に使えるくらい余裕があるなら、
俺にちょっとは分けてくれよ!
あとさ、
こんな時間に重低音ギュインギュイン言わせて
そんな大声で歌ってると
人間たちに怒られるぞ?
この辺りの人間はすごく怖いんだからな!
後悔するなよ。
セイレーン:
ふーん、そんな子供だましの脅しに
素直に引き下がるチャイルドがいるとでも~?
本当に止めてほしかったらこう言ってよー!
「君の歌を僕以外の誰にも
聞かせたくないからやめてくれ」
…キャー!
主人公:
き、君の歌を…ぼ…うへ~ムズがゆい…
大体なんで俺がこんなこと言わなくちゃ
いけないんだ!
セイレーン:
うーん、まあ、あんまり期待してなかったし
いいやー
主人公:
あーもうどうでもいいや。
とにかく歌うんだったら時と場所を考えろよ。
セイレーン:
…ご機嫌は直ったみたいだね…
でも、相変わらず眉間にシワ寄ってるし…
それも面白いんだけどね!
<キズナストーリー中間:サタデー・ナイト・フィーバー>
*夜道*
詩音:
日直の仕事してたら、思ってたより遅く
なっちゃった…門限とっくに過ぎてるよぉ~
…どうしよう。
それにしても、高校生にもなって門限が6時って。
今時、ありえないよ。
歌うのもダメ、友達と遊ぶのもダメ。
結婚するまでは親の言うとおりに
しろだなんて、信じられない!
いつの時代の話よ。
もっと自分らしく生きられる方法があるはず。
普通の女の子らしく学校生活を楽しんで、
歌も歌って…
そうね、たとえば…
*教会前:夜*
モナ:
ご主人さま~早く逃げましょう!
この鍵を早く壊してください!
主人公:
やってるよ!
あ、あっちから来るのは誰だ?
さっきの修道女か?
モナ:
正確には祓魔師のようですね。
グズグズしている間に誰かが
呼んでしまったようです…!
主人公:
ううう、グズグズして悪かったな!
モナ:
こうなったら、さっさと契約して
逃げましょう!
主人公:
モナさん、それってもしかして…
走りながら、とか…?
モナ:
それ以外に方法はありませんよ!
急いでください!
*夜道*
詩音:
悪魔と契約…!
自分の魂と引き換えに
願望を叶えてもらう…!?
これは啓二、よね?
かわいそうな私を見かねて
神様が与えてくれた天のお告げ…
でしょ、悪魔様!
私の悪魔様…!
*主人公の部屋*
主人公:
それからというもの、「悪魔と契約する方法」
をひと月かけて調べ上げた、お前の契約者が…
セイレーン:
モナ様のもとに訪れた♡
こんなことを言いたくないけど、
あの時、悪魔様は詰めが甘かったよー
近くに他の人間がいるかもしれないのに
あんなに騒ぎ立てるなんて…
主人公:
その件に関しては、反省してる…
おっかないサポーターにこってり
絞られたしな。
「悪魔の優柔不断は死を招く可能性も
あるという良い勉強になりましたねぇ」…
なんてね。
モナだって…
あの時、一緒にいたんだから連帯責任だよ!
あの騒ぎのおかげで、
結果的にこんな強いチャイルドを
手に入れることも出来たってのに。
結果オーライだと思わないか?
セイレーン:
…良かったのかなぁー
主人公:
もちろん!
変に俺のことを歌わなければ尚良し…
金曜なんちゃらってやつ。
セイレーン:
「湿っぽい金曜、セイレーンに出会った」?
ひどい!あれ、私の力作なんだよー!
主人公:
タイトルが変なんだよ!
なんで「金曜」じゃなくて、
「湿っぽい金曜」なんだ?
セイレーン:
契約した時、私の契約者は
親に怒られるのが怖くて、
そういう心境だったみたい。
主人公:
怖い?
悪魔と契約するほうがよっぽど怖くないか?
セイレーン:
彼女にとっては、悪魔よりも
親の方が怖かったの。
母親は目も合わせてくれないし、
父親はガミガミ叱るだけ…
「お前は自分の立場がわかってない!」
…て。
そういうのが嫌だったんじゃない?
私はもう共感できないけど。
あの時、悪魔様が適当に言いつくろって
くれなかったら、1週間ずっと
責められ続けたはずよ。
主人公:
へ?
たかが門限に間に合わなかったってだけで?
セイレーン:
人間の中には陰湿な奴もいるんだよ。
複雑なの。
たぶん、悪魔様が思うよりずっとね…
さてと!湿っぽい話は終わり!
新曲で盛り上がっちゃおうー!イエイッ!
主人公:
えっ!新曲!?
ちょっ…待て待てっ!!
セイレーン:
タイトルは
「ワクワクする土曜、分かれ道の悪魔」!!
拍手~!
主人公:
誰もいないのに、拍手の音が聞こえる…
これもセイレーンの力なのか!?
セイレーン:
湿っぽい金曜日が終われば♪
ワクワク土曜日♪ドキドキ土曜日♪
赤い悪魔に酒を飲ませろ♪
サタデナァ~イッ♪
主人公:
うるさーい!やめてくれー!
<キズナストーリー最後:セイレーンに会った…>
*主人公の部屋*
主人公:
何ーっ!?
セイレーンのメジャーデビューが決まった!?
セイレーン:
そー
なんでも、メジャーデビューの
プロモーション番組を
チャンネルEvilで企画してるんだとか…
主従契約している身だからって断ったのに、
それは知ってる、でもぜひ!って
しつこくって…
主人公:
まあチャンネルEvilなら、悪魔とか
その取り巻きが見るチャンネルだし、
構わないんじゃ?
セイレーン:
それが、プロダクションはその人たちだけど、
番組は民法で放送するんだって。
主人公:
なんてこった!
父さんは許さんぞ!民法はダメだ!
セイレーン:
な、何してもいいって言ったじゃない!
悪魔様、ひどい!
主人公:
言ったけど!
でもチャイルドが民法に映っちゃいけない!
危険だ!
もし何か起きても
俺が責任を取れる範囲内じゃないとダメだ!
セイレーン:
ふふーん、さては私がブレイクして
悪魔様から離れるのが嫌なんでしょ?
主人公:
そうだよ!嫌に決まってるだろ!
こっち来て、この本を見てみろ。
やばいぞ。
人間界には、祓魔師もいるし…
罪もない、歩いてるだけの悪魔に
聖水をぶっかける奴もいるんだ!
ほら、外の世界はこんなに怖いんだ!
どうしてもテレビに出たければ…
俺がもっと強くなってからにしろ!
今はまだ早い!待ってくれ!
父さんの言うことを聞きなさい!
セイレーン:
何時間?何分?何秒、待てばいいの?
悪魔様、これは束縛と執着以外の
何者でもないよ…
主人公:
主人が少しばかり束縛して何が悪い!
執着して何が悪い!
ぜんぶ、お前のためなんだぞ!
ホントにメジャーデビューしたいなら…
リザに相談してみるけど…
やっぱり、俺は反対だ…
<そこまで言った後、
俺はセイレーンの顔色を窺った。
考えてみれば、セイレーンの契約者も
歌手になりたいと言っていた。
だから自由になりたいと…
俺と契約してから、数人の歌手チャイルドから
レッスンを受けていたらしいが…
それなのに俺としたことが…
あんなに嫌な思いをしてた契約者と
同じ思いをさせてしまった…
このままじゃダメだ、なんとかしなきゃ!>
*上空:夜*
マイラ:
どうも、可愛らしいチャイルドさん。
あなたがセイレーンですか?
セイレーン:
わっ、びっくりした!
ど、どちら様ですか?
マイラ:
えっと…とあるお子ちゃま…
いや、邪悪な悪魔に依頼された
謎のボディーガード…
…と、紹介しろと言われました。
セイレーン:
ボディーガード?
で、そんな方が私に何のご用ですか?
マイラ:
「補修は要らない。タダで守ってやろう」
と言えと、台本に書かれていますね。
報酬と書きたかったようですが…
あなた、メジャーデビューするそうですね。
要するに頭の悪いご主人様が苦肉の策として…
…ボディーガード出身のチャイルドでも
つけてやるか!という結論を下したようです。
セイレーン:
……ホント、バカな悪魔様。
マイラ:
そういう方なんです。
というわけで、セイレーンさんは
メジャーデビューしたら私と行動を
共にしていただきます。
セイレーン:
こんな回りくどい方法を使わないで、
絶対ダメ、って言い続けてくれても
よかったのに…
…お気持ちはありがたいけど
私、すでに民法のテレビ出演は、
断ったんです。
マイラ:
あなたもバカですね。
でしたら、好きにするといいです。
お子ちゃま…いや、「邪悪な悪魔」様は…
愚かで臆病な方ですが…
簡単に考えを変える方ではありません。
セイレーン:
ですよね、ふふ。
でも、実は他にやりたいことが
見つかったんです。
それに、民法は断ったけど、ゲストとして
チャンネルEvilで1曲お披露目できることに
なったんです。
それだけでも、嬉しいです。
*チャンネルEvil撮影所*
<これで望んでいることはすべて叶った。
大きな舞台で、大勢の観客が私の歌声を
心待ちにしている。
テレビを見ている何千…何万もの人も!
私がピックを弾けば私の曲が始まり、
この空間は数分間、私だけの世界!
この場に立つために応援してくれたみんなに…
感謝の言葉を>
セイレーン:
優しい私の悪魔様…貴方のために、歌うから。
耳を澄まして、よ~く聞いててね!
新曲
「ワクワクする土曜、分かれ道の悪魔」!!