★デスチャ:ハデス★ キズナストーリー、契約者まとめ21
<★5ハデス 火属性/防御型>
<沸騰ハデス>
<煉獄ハデス/進化後>
<デッドエンドハデス/コスチューム>
<契約者:京極和歌子>
<cv.星野充昭>
<cv.瀧本富士子/デッドエンドハデス>
<キズナシナリオ最初:「彼女」の浴槽?>
*主人公の部屋*
リザ :御主人様、準備ができました。
主人公:ああ、わかった…
って、何の準備?
リザ :最近ガス代がかさむと
愚痴っていたではないですか。
主人公:愚痴じゃなくて事実だよ。
お前たちが来てからそうなったんだ。
一体どれだけお湯を使ってるんだ?
追い炊きしまくりとか?
うちは戦闘じゃないんだからな!
リザ :大丈夫ですよ。
これからはガス代を心配せずに
好きなだけお湯を使えます。
主人公:へえ、自信満々だな。
んじゃ、確かめさせてもらおうか?
*主人公の家:お風呂*
主人公:わ~お!
リザ :非常に画期的だと思いませんか?
主人公:普通の人じゃ思いつかない方法…
って意味じゃ確かに画期的だな。
リザ :お気に召していただけるものと
思っていました。
主人公:は…あは…はははは…
ハデス:沸き上がる…熱く…
熱く沸き上がるぅ…!
主人公:なあ、なんかスゲー
盛り上がってるんだけど。
<ガス代を節約するために
まさかハデスを熱源として使うとは…
奇抜すぎて言葉にならない>
リザ :さあ、御主人様。
試してみてください。
主人公:あ、ああ…
<ハデスの腕が浸かった浴槽からは、
湯気が立ち上っていて
確かに温かそうではあるけど…>
ハデス:我を殺せ。
地獄の業火で焼き尽くせ…!
主人公:…ちょっと待て。
こいつが見てる前で
風呂に入れっての?
リザ :何か問題が?
他の悪魔たちでしたら、
うっかり眠ってしまうほど
甘美な子守歌ですよ。
御主人様は、あまりにも人間的
すぎるのです。
何より、ガス代を節約するためです。
この金額をご覧になってください。
贅沢を言っている場合ですか?
主人公:俺のせいかよ!
はあ…
わかったよ。言うとおりにする。
確かに、贅沢言ってられないしな。
ハデス:熱い…!沸き上がる!
地獄の業火が燃え盛る…!
主人公:耳栓持ってこないとな…
んじゃ、ハデスの浴槽に
入ってみるよ。
リザ、外に出てくれ。
リザ :わかりました。
主人公:ん?ちょい待った。
ハデスの契約者って…
<女>じゃなかったっけ?
リザ :そうですが。
主人公:ええと。それじゃ、こいつは…?
ハデス:溶ける、我の体が溶けていく…!
リザ :…さあ、どうでしょう?
主人公:リザ、ガス代なんだけどさ…
あんま気にするなよ。
好きなだけ使えばいいさ。
リザ :いきなり何を言い出すんです。
そうはいきません。
聞かなかったことにします。
主人公:待てって、おい、リザ!
リザー!
ハデス:沸き上がる…私の体が燃えている!
<キズナシナリオ中間:1週間の猶予>
*主人公の部屋*
リザ :久しぶりに、とても嬉しい
知らせがあります。
あ、御主人様には悪い知らせですが。
主人公:えっ…
何それ?脅すなよ…
ダビ :ご主人には悪い知らせ?
なになにー!?
リザ、はーやーくー!
モナ :ふふっ…
モナたちにとって良い知らせなら
ご主人さまもきっと喜ぶはずよ♡
主人公:不安だ…
ひじょ~に不安だ…
リザ :これです。
<リザが取り出したのは
少し分厚めの白い封筒だった>
主人公:あっそれ!俺のバイト代…!
リザ :ええ、そうです。
少し前に、職場から頂いた
ご主人様のバイト代です。
主人公:おい、リザ!なんでそれを…!
リザ :この家の財政は完璧に
把握していますから。
ヘソクリの場所も知ってますよ。
ダビ :ピザ頼もうよ!ピザ食べたい!
あとね、フライドチキンと!
あとあと~!
主人公:ダメ!絶対ダメ!返せよ、リザ!
それは俺の血と涙と汗の賜物
なんだぞ!?
モナ :またまたぁ、嬉しいくせに~。
「うちのサキュバスたちにご馳走
してあげないとな」って、
おっしゃってたじゃないですか♡
主人公:勝手に話を作んなよ!
まったく…信用出来るやつが
ひとりもいない…!
*公園:夜*
主人公:ふう…
なんとか逃げて来たぞ…
良かった、俺のヘソクリちゃんは
無事だな…
和歌子:ああ…死神さん。
ついに私を迎えに
来てくれたんですね…?
主人公:あ、あんたは…
ここで何してんだ?
和歌子:私の祈りが届いたんですね…
よかった。
今日こそは、
私を連れて行ってください。
主人公:面倒なことになったなあ。
和歌子:死神さんがいなくなってしまって、
どんなにつらかったことでしょう…
私は、死神にも
愛想をつかされたのかと…
私は本当に不幸な人間なんだな…
って…そう思い続けていました…
だから…だから、私は…!
<どうしようか?
ここで死神じゃないって正直に話したら
モナやリザにめちゃくちゃ
説教されるだろう。
かといって、いつまでも騙すわけにも…
まあ、最初は適当に騙して契約に
持ち込んだんだけど…>
主人公:ええと…
お、おい、人間。
お前はまだ死にたいのか?
和歌子:もちろんです!
<この問いに即答するとは…
さすがはハデスの契約者>
和歌子:わ、私はいつ死ねるのですか?
主人公:はあ…
ちょっと待ってろ。
和歌子:えっ…?
こ、これは…ピザ?
主人公:俺の血と汗がにじんだ
貴重なピザだ。
心から感謝して食えよ?
和歌子:これを…た、食べろと?
どうして?
主人公:そうだ。明日も来るからな。
明日は…フライドチキンにしようか。
明後日は、そうだな…
和歌子:あの、それは…なぜ…?
主人公:1週間だ。それ以上は
金がないから無理だけど。
1週間経っても死にたいって
思ってたら…
その時は…
あんたが会いたがっている
死神に会わせてやるよ。
<正直に言うと、ハデスなんだけどね>
和歌子:…1週間後も、私の気持ちは
変わらないわ。
主人公:さて、どうかな?
<キズナシナリオ最後:死に憧れる死神>
*異空間*
<人を、いや、悪魔を怒らせるには
様々な方法がある。
いやまあ、実際は悪魔らしい悪魔を
怒らせる方法はよくわからないけど
人間のマネをする悪魔を怒らせる
方法ならよく知っている>
ハデス:ガアアッ!
主人公:ハデス、ダメだって!
おいモナ、どうにかしてくれよ!
<チャイルドが主人の前で死にたいと
暴れる…
それも口先だけじゃなく、行動で
しっかりと示すなんて…>
モナ :そうですね~…
水でもかければいいのかしら~?
主人公:のんきだな、おい!
ハデス:死ぬ…!死ぬのだ…!グアアアッ!
主人公:ハデス、ちょっと…落ち着けって!
モナ :うふふ♡
ご主人さまってば、楽しそう~♡
主人公:モナっ!
モナ :ご主人さま?いくら燃え盛る炎と
いえども
燃やすものがなくなれば、
消えてしまうものですよ?
主人公:だから、それが問題なんだよ!
このままじゃ、完全に
燃え尽きて灰に…!
モナ :何が灰になるんです~?
主人公:そりゃ…
ハデス:うああ…うあうう…ぐううう…
主人公:火が…おさまった…?
モナ :さぁてと…問題は解決した
ようですし♡
モナはこれで失礼しますね?
主人公:えっ?あ、ああ…
モナ :ふふっ、あまり長居は
禁物ですよ~
ご主人様が熱に当てられちゃうと
困りますから♡
主人公:…何を言ってるんだか。
ハデス:うう…火が…火が欲しい。
主人公:はあ…
お前、こうやって鬱憤
晴らししてんの?
ハデス:沸き上がる…
主人公:何が?
ハデス:頼む…殺してくれ…
主人公:ハデス、悪いけど
俺はお前を殺すつもりはない。
そのつもりなら、
契約なんてしてないよ。
ハデス:地獄の炎が燃える…
主人公:お前は、今だって十分、
苦しんでるだろ。
その上、他の奴らにも苦しめ
られたいのか?
いきなり変わるのは難しい
だろうけどさ…
少しは頑張れって…
いや、ごめん。
今一番つらいのはお前だろうし
頑張れってのはよくないな。
ハデス:…沸き…上がる。
主人公:うん、俺には何でも話してくれよ。
だからさ…自分を燃やすのは、
そろそろ止めろよ。
<そうすれば、ハデスも…
いつか全部、苦痛を吐き出せる
日がくるだろう>