★デスチャネタバレ:テティス★ キズナストーリー、契約者まとめ11
<★5テティス 水属性/妨害型>
<悲嘆のテティス>
<哀愁のテティス/進化後>
<契約者:水谷さより>
<cv.五十嵐麗>
<その他登場人物>
<キズナストーリー最初:お風呂の中で>
*主人公の部屋*
主人公 :リ・・・ザ・・・!たす・・・けて・・・!
リザ :子犬がトイレに行きたくて鳴いてるみたいですね。
主人公 :あ・・・当たらずも、遠からず・・・
リザ :真っ青な顔をしながら体をくねくねさせて・・・
もしかしてお腹を下したのですか?
主人公 :ち・・・ちがう!うう・・・
で・・・でも・・・もう・・・すぐ・・・
そうなる・・・かも・・・!
リザ :言い訳は結構です。
早くトイレに行きましょう。
主人公 :そ・・・その・・・えーと・・・
リザ :何かあったようですね・・・
今の御主人様から正確な説明を聞くのは、
難しいようですね。
<リザはそう言って、俺をトイレへ連れて行った>
*トイレ*
リザ :ただドアを開けて普通に入ればいいでしょうに・・・
おや?
テティス?
・・・何をしているのですか?
主人公 :リザ・・・!もうダメだ・・・
リザ :御主人様!こんなところで漏らさないでください!
もうそんな歳ではないでしょう!!
主人公 :ちがう!!でも・・・もうすぐ・・・そうな・・・
る・・・
ぐぬぬぬっ!
リザ :真っ青な顔が真っ白になってしまいましたね。
主人公 :そんなこと・・・言ってる場合じゃ・・・
<うう・・・全部テティスのせいだ。
俺は恨みを込めてテティスをにらんだ。
テティスはお風呂に浸かったまま、
物思いにふけっている・・・のか?
しかもお風呂の蛇口から、お湯が出しっぱなし。
トイレの床は、あふれたお湯でビショビショ・・・>
主人公 :テティス、今すぐ出ろ!!
リザ :契約の時も手こずりましたが、ここまで手を焼かせるとは。
いろいろと面倒なチャイルドですね。
ご主人様、私がなんとかします。
<リザは蛇口を締めて、
お風呂から無理やりテティスを引き上げた>
テティス:私に触れないで・・・
主人公 :それはこっちの台詞だよ。
うちの風呂の蛇口に触れるな!
リザ、早く・・・!
リザ :お待ちください!
<リザは、うなだれたテティスを引きずってトイレの外に出た。
俺はやっと用を足すことができた>
*主人公の部屋*
テティス:私には悲しみに浸る権利もないの?
主人公 :あのな~悲しみに浸るのは勝手だけど・・・
なんで風呂でやるんだ!?
水の中は静かね・・・何の音も聞こえない。
悲しみの海に、私ひとりが囚われているのね。
主人公 :何を言ってる?お前は詩人か?
悲しむのは勝手だけど、俺の家が水浸しになるところだったんだぞ?
テティス:ああ。私の悲しみがこんなに大きかったとは・・・
主人公 :はぁ・・・悲しいのはこっちだよ・・・
はは・・・なんだか、似た者同士って感じだな。
お互い、元気だしていこうじゃないか。
テティス:同情してくれるの?優しいのね。
やっぱり私を慰めてくれるのは、あなただけね。
主人公 :お前を慰めないと、こっちがおかしくなりそうだよ。
リザ :御主人様。後始末はお任せしてよろしいですね?
テティスの悩みは・・・
主人公 :大丈夫、任せてくれって。
テティス:ではもう一度、私は静かな水の中へ・・・
主人公 :だから!ダメだって言ってるだろ!
あ~も~・・・トイレに鍵でもかけようかな・・・
<キズナストーリー中間:やり方の違い>
*喫茶店*
主人公 :困ったな。
モナ :しっかりしてください、ご主人さま。
これはチャンスですよ?
主人公 :チャンスじゃなくてピンチだろ・・・
モナ :あんなに憂鬱な魂を見つけるなんてすごいですね。
それにあの魂は、ご主人さまにフォーリンラブ♡
主人公 :そういう言い方、止めろよ・・・
モナ :あら、こわ~い♡
主人公 :もういい。
お前の言う通り、俺が鈍感なんだろ。
モナ :お互いにメリットばかりじゃないですか?
契約者はご主人さまに慰められて・・・
主人公 :俺はその、憂鬱な魂をもらって再契約・・・
・・・ってことか?
モナ :今頃気がつきましたか・・・
ご主人さまが補欠なのは、
洞察力が足りないからかもしれませんね。
主人公 :はは、ホントお前はすごいよ。
主人の嫌がることばかりやらせる・・・
さすがは<ダメな悪魔調教専門サキュバス>だよ・・・
モナ :おほほほ~♡
<俺はイヤらしく笑うモナを睨んでから、
ひとりで座っている女性のところへ向かった>
主人公 :あの・・・えーと・・・
やあ、水谷さん。
水谷さより:えっ・・・ああ・・・こんにちは・・・
<今にも泣き出しそうな顔だな・・・>
主人公 :さ、最近どう?
水谷さより:変わりないわ。あなたは?
主人公 :あ、俺はまぁまぁかな・・・
モナ :・・・あら?
お隣のお嬢さんじゃない?
主人公 :お、おい!?
<突然モナが割り込んできた。
よっぽど俺のこと信用できないみたいだな>
モナ :こんにちは?隣に住んでるモナで~す。
うちの子がお世話になってるそうですね?
まるで・・・実の弟みたいに。
主人公 :い、いや・・・あの・・・それは・・・
(おいモナ、何を言い出すんだ?)
水谷さより:実の弟・・・そうですね。
私の弟によく似てます・・・
モナ :そうなんですね~!
その弟さんは今どちらに?
主人公 :(やめろって!)
水谷さより:私の弟は・・・少し遠くへ・・・行きました。
モナ :遠く?まさか・・・お亡くなりに・・・あら?
<空気の重さに耐えきれず、俺はモナを連れて外に出た>
*店外*
主人公:お前いったい、どういうつもりだよ!?
モナ :もうちょっとで再契約できるはずだったのに・・・
残念ですね~
主人公:そしたら俺が<でかした!>って誉めるとでも思ったか?
モナ :・・・ご主人さま。
魔界には<過度な期待は傲慢>という言葉があります。
主人公:どういう意味だよ?
モナ :賢いご主人さまなら、モナの言いたいことは、
分かりますよね?
主人公:・・・
<言いたいことは分かる。
悪魔と契約しても人間は幸せにはなれない・・・
どんなに言いつくろったって結局、
俺も彼女の悲しみを利用しようとするモナと一緒。
彼女にとっては何も変わらない>
主人公:・・・戻ろう。
でも再契約は俺のやり方でやる。
モナは見てるだけでいい。
モナ :大丈夫ですか?
テティスはとても強いチャイルドですから、
ご主人さまだけで再契約は難しいと思いますけど・・・
主人公:言ってるだろ。モナは見てるだけでいいって。
モナ :はいはい、分かりました。
ご主人さまの言うとおりにします。
<キズナストーリー最後:本当の気持ち>
メディア:テティス~こっちこっち~!
テティス:・・・
主人公 :・・・
メディア:じゃ~ん!可愛いおばけの人形で~す。
<こんにちは。私の名前はゴースト。こう見えても可愛い女の子で~す>
テティス:お願い。あの子を帰らせて。
主人公 :・・・って言ってるけど?
メディア:ひどいわ~テティス。私にも聞こえてるわよ!
テティス:うるさくて頭に響くって伝えてくれる?
主人公 :・・・って言ってるな。
メディア:うえ~ん。
メディアはテティスのキラキラした瞳が見たいの~
主人公 :・・・だそうです。
テティス:私の瞳はあなたが思うほど綺麗じゃないって伝えて。
主人公 :・・・って言ってるけど。
メディア:ひどい、インチキ魔法使い!
主人公 :あのな・・・
こんなに真面目な主人がどこにいるんだよ。
俺は、お前らの面倒くさい会話に付き合ってやってるんだぞ?
メディア:魔法使いが割り込むせいで、
テティスが私のこと無視してるじゃん。
主人公 :・・・そんなわけないだろ。
メディア:フンだ!スズメの涙くらいしか魔力のない、
ヘボ魔法使いのくせに・・・
主人公 :似たようなこと、ダビから毎日言われてるよ・・・
メディア:今日はダメだったけど、
次はきっとテティスを笑顔にしてあげるからね!
主人公 :ああ、だといいな。
・・・ておい!俺の話、最後まで聞けよ。
なぁテティス。
あんなにメディアがお前を励まそうとしてるのに、
冷たすぎないか?
テティス:・・・他人の気持ちを受け入れるなんて、
今の私にはできないわ。
主人公 :俺とは普通に話せるのに、
どうしてメディアの気持ちを分かってあげられないんだ?
<やっぱり契約者同士の関係のせいか?
実際、テティスの契約者(水谷さより)は、
メディアの契約者(赤い蘭)に対して心を開こうとはしない。
だからテティスもメディアに心を開かないってこと?>
テティス:あの子は幼すぎるのよ・・・
主人公 :歳なんか関係ないだろ?
むしろ子供のほうが、大人よりずっと純粋なんだし。
テティス:あなたはすごいわね・・・
私はたったひとりの気持ちを受け入れるので精一杯なのに・・・
沢山のチャイルドたちの気持ちを考えているなんて・・・
主人公 :それは・・・
俺にできることなんてそれだけだし・・・
チャイルドたちが俺なんかのために戦ってくれてるんだから・・・
テティス:そう。「できることはそれしかないから」ね・・・
私はそんなことすらできない無力な存在・・・
主人公 :そんなにネガティブに考えるなよ。
俺は何かすごい超能力を持ってるわけじゃないぞ。
俺のやってることなんて誰でもできるって。
テティス:もしあなたが魔王になったら・・・
私もそんな力を持つことができるかしら?
主人公 :魔王なんて関係ないって!
今のテティスでもできることだぞ!
テティス:ありがとう。
あなたの下手な話が、私にとって、
どれだけの慰めになったか・・・
あなたは知っている?
主人公 :知らないよ・・・
でも、役に立ててよかったよ。
話が下手だけどな。
テティス:ええ、下手だわ。
でも、それが偽りのない本当の気持ちってことじゃないかしら。
メディアも、そういう本当の気持ちを見せたいのかしら?